7年ぶり
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- 2016年08月21日
今年は診療室のある元船町がくんちの踊り町になっています。
くんちをご存じない方に簡単に説明を。
長崎くんちとは長崎の氏神、諏訪神社の秋の大祭です。
1634年が最初のくんちが行われた年と言われており、当時唯一海外との交易が行われ繁栄していた長崎は、奉行所の援助もあり豪華絢爛なものとなっていきました。
当時の長崎らしく異国情緒豊かな奉納踊りが多く、唐(中国)、オランダ、ベトナムゆかりのものや日本古来のものまで、見所が満載です。
毎年7ヵ町前後が奉納を行う町(踊り町)を担当し、7年に1回担当が回ってきます。
祭りといってもくんちは神様への奉納であるため、担当の町は7年という年月をかけ準備を行います。
本番を迎える踊り町は6月1日の小屋入りといわれる日に、諏訪神社と八坂神社で身を清め、本番の10月7日〜9日に向け練習を開始することが許されます。
各踊り町にはそれぞれの歴史、思いがあり、先輩達が築き上げていたものを継承し更なる高みを目指し練習に取り組んでいます。
元船町は今年で10回目、節目となる奉納・唐船祭りを行います。
当町は多くの国内外の船が往来していた場所であり、その中の1つの唐の貿易船=唐人船で航海の荒々しさを表現し、明清楽といわれる中国由来の楽器、音楽を奏でながらのあでやかでかわいらしい踊りを奉納します。
踊りの衣装も上海まで買い付けにいきます。
練習は長崎の踊り町の中でも自他ともに認める厳しさです。
月〜土曜日まで休みはありません、根曳きといわれる船を押す担当者は約5トンあるといわれる船を毎日2時間、身体がぼろぼろになるまで押し続けます。
練習中は仲間や先輩達から怒号が飛びます。
船には唐楽隊といわれる子供たちが乗り中国内陸の都市:武漢で買い付けた楽器をマメを潰しながら鳴らし続けます。
自分は大学時代から約10年間ラグビーをやり、今でも週に1回はランニングを行い、体力は多少ある方だと思っていました。
ラグビーでも大きな怪我をしたことは無かったのですが、今回の練習で3回肉離れを起こしてしまいました。(涙)
練習に全力で参加出来ないこと、自分の居場所が無くなるということがこれほどまでに辛いということを体験しました。
しかしながらこの怪我は神様が与えてくれた乗り越えられる試練だと、ポジティブに考え、さらに前に進んでいきたいと思います。
後は気合いですね。(笑)
ちなみに自分は船右後ろの采(旗)振りをやってます。
町で見かけたら声をかけてください、元気をもらえます!