歯を如何にして守り保存するか
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- 2017年08月02日
私が専門としている歯周病学は歯科治療医学の中で、保存といって歯を如何に残すか?という分野になります。
他にも補綴といって歯がないところに入れ歯を入れたり、崩壊した歯の頭の部分に被せ物を入れる分野などがあります。
私の治療は毎日毎日毎日、治療のやりなおしです。
何故日本人の歯はこんなに治療されてしまっているのか?
何故日本人はそのことを疑問に思わないのか?
何故歯を残そう!残したい!と考えないのか?
何故自分の健康を全て人任せにするのだろうか?
何故歯医者は歯を残すことが自分たちのアイデンティティと思えないのか?…..。
何故が一杯ですね(笑)
インプラント治療は歯を失った時に非常に有効な治療であることは間違いありません。
でも天然の歯にはかないません。
歯周病専門医である我々が歯周病の治療を行い、その後抜歯に至る原因のNo.1は歯根破折と言われています。
歯根破折とはご自分の歯の根が破折することで、ほとんどのケースが抜歯となってしまいます。
歯根破折の99%以上は神経を取った歯で発生します。
神経を取った歯は、神経がある歯に比べ圧倒的に予後が悪い。
それなのに日本人は本当に、ものすごく歯の神経を取ってしまっている。
神経を取るだけで15〜20年一気に歯の寿命が落ちるということを仰っている先生もいます。
自分の健康を全て人任せにしまっている方はご自分で調べ様としないから、その事を知らない。
忙しい歯医者はお金にならないので説明しない。
歯を残すことよりも歯を抜いたり、たくさん削ってかぶせたり、神経を取ったり、インプラントを入れることがお金になると考えている歯科医師がいることも残念ながら事実。
(もちろんほとんどの歯科医師はそうではありません)
しかも神経を取る治療(根管治療)のレベルが日本は異常に低い…..。
治療費は世界基準の1/10〜20以下。
患者を流れ作業の様に捌かなければならない。
その様な治療を受けてきた患者さんは50歳以降、どんどん歯が抜歯になっていく。
その治療の7割は我々の税金でまかなわれている。
結局 誰も幸せにならない…..。
この誰も幸せにならない負のスパイラルからどう脱出するか。
日々 戦いの毎日です。
ネガティブな話ではなく、今までなら歯の神経を取る様な重症な虫歯でも神経を残す方法を近々紹介しますね。
お楽しみに。