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睡眠時無呼吸症

  • 2021年02月21日

    当院では5年ほど前から睡眠時無呼吸症へのアプローチをルーチンに行うようになりました。

     

    その理由の1つが

    私が考える医療のベースには、悪くなったところを治すだけの西洋医学的、対処療法だけではなく、悪くなる原因を取り除く、根治療法的な医療を提供すべきだという考えがあります。

     

    同じ歯科医師が、同じパフォーマンス下で、同じ様な治療を行い、10年間以上何らトラブルも起きない方もいれば、5年くらいでトラブルが発症し再治療が必要になる方がいます。

    治療中仮歯を入れる方が複数いるのですが、数年間何のトラブルも生じない方もいれば毎週の様に仮歯が外れたと急患来院する方もいます。

     

    この様な方はご本人は気がついていないことが多いのですが、噛むという機能が一般的な方に比べ、障害や問題を起こしていることが多く、生活習慣や自律神経へのアプローチ、就寝時の歯ぎしりや食いしばりへのアプローチが必須になります。

    逆にいうと、この様な問題を抱えた方が歯科医院へ来院されているとも言えます。

     

    正直今の歯科界で、この様なアプローチを行なっている先生方はまだまだ少ないが現状です。

    大学では病気の治し方は教わりますが、病気にしない方法は教わらないからです。

    保険診療をベースにした医療は、病気を見つけ、治療しないと医療費が発生しないからです。

     

    様々な原因除去へのアプローチを模索、実践していく中で、ある勉強会との出会いと患者さんへの治療の中での気づきで、実はかなりの割合で呼吸の問題(口呼吸、イビキ、無呼吸症)があることに気がつく様になりました。

     

    私が歯周病の専門医を習得した経験からですが、やはり国が認めた専門医はある一定以上の知識と技術が担保されていることが多いです。

    長崎市で睡眠・無呼吸治療、専門医といえば井上病院。

    毎週の様に患者さんの検査依頼をお願いしていたところ、病院長直々からのお電話。

    「地域医療に貢献するため、医科と歯科の連携が必要であること、澤本歯科医院で勉強会を開催したい」

    というありがたいご提案。

    専門医から直々のご教授、ありがたいことです。

     

    恐らく当院は無呼吸症でないのに治療装置:CPAPを体験した数少ない歯科医師、歯科衛生士、歯科助手のいる歯科医院です(笑)