院長ブログ
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インプラント公開手術 1

  • 2008年05月01日
    29日(火)はI歯科医院にインプラントのライブオペ見学に行ってきました。
    I先生はインプラントが生まれた国:スウェーデンまで行かれインプラント治療を学ばれてきた方です。I歯科医院に行くのは今回初めてでしたが、医療技術はもとより先生の滅菌・消毒にかける情熱に深い感銘を受けました。
    「自分が患者だったらと思うとこのレベルの滅菌・消毒になったんだ、ヨーロッパでは当たり前のことをしているだけで、日本の歯科医療が異常なんだよ」
    とのことでした、澤本歯科医院のコンセプトに通じるものがありました。

    滅菌・消毒は命を懸けて行うものです。
    命を懸けるって大げさな!って思われる方もいるかと思いますが、今の日本の歯科界においては命がけの部分があるのです。

    皆さん1度は経験したことがあるキーンと音のする歯を削るタービンと呼ばれる医療器具。
    通常オートクレーブと呼ばれる高温の圧力釜で滅菌・消毒を行うのですが、熱のため器具の消耗がかなり激しくなります。
    特に日本のあるメーカーのタービンは熱にかなり弱いようです。

    当院では先月5本のタービンが壊れました。
    1本あたり修理費が5~6万円かかります。
    滅菌・消毒には専属のスタッフも必要になってきます。

    日本には滅菌・消毒に関する法的な決まりはありません。
    各医療機関に任せっきりなのです。

    滅菌・消毒をしてようがいまいが、医療費は変わりません。
    滅菌・消毒にかかる莫大なコストをすべて医療機関に押し付けて、法的な規則も作っていない。
    しかも海外に比べお話しにならないくらい低い日本の歯科医療費…。
    滅菌・消毒をしっかりやりたくても出来ない事情があるのです。http://sawamoto-sika.kamu-come.com/mekkin.html

    ここにも日本の行政の無責任さを感じます。

    結局患者さんにそのツケが巡ってくるんですよね。
    無駄な道路を作るより、福祉・医療・教育に労力や費用かけてもらいたいものです。

    次回は「認可」問題について取り上げます。

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