日本歯科医学総会
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- 2008年12月11日
今回は先日横浜で行われた日本歯科医学総会・日本デンタルショーと、福岡で行われたマイクロスコープのセミナーです。 4年に一度、日本歯科医学総会・日本デンタルショーが行われます。
3日間にわたり国内外から著名なDrの講演、メーカー商社の展示が行われます。各メーカーの展示品を見ることで、今後の歯科界の方向性をおぼろげながら感じ取ることが出来ます。
各メーカー、予防・癒し・精度の高い治療に力を入れているように感じました。患者さんのニーズ・歯科医師の数の増加に伴い一昔前の、ただ痛みを取る、とりあえず噛めるようにするという保険診療主導型の医療から、患者主導型の医療へとパラダイムシフトが起こっているように感じます。
過去?の歯科医療はドリル(削る)、フィル(詰める)、ビル(かぶせる)が主流でした。
残念なことに今でもそれが歯科医療だと思っている患者さん・Drもいることも事実です。しかしながらそれでは歯は守れないこと、歯がなくなり口の中の機能が低下し、全身に悪影響を及ぼしていく事が分かっています。
病気を予防し歯を含めた口の中の機能を守っていく、これからの歯科医療の大きな責任です(予防)。
そのためには、患者さんにとってより心地の良い空間・痛みの無い医療機器、技術が必要になります(癒し)。出来る限り歯を削らないため、拡大鏡・マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を使用した拡大視野での治療、歯にくっ付く材料の使用(接着)、体に優しく(生体親和性)見た目も自然な材料を用いた治療。
今の歯科界はワーキングポアとか、廃院する医院が毎年数百件とか言われていますが、歯科界が生まれ変わろうとしているるように感じます。
我々歯科医師は高度な技術を持ち、ホスピタリティーの精神を忘れず、日々研鑽を怠らず…….。
大変ですが(笑)人を助けることが出来る喜びを感じることに感謝し、がんばり続けたいと改めて感じた次第でした。