学術講演会
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- 2013年04月02日
先日スタッフ達と一緒に熊本のスタディーグループ:三水会の50周年記念学術講演会に出席してきました。
創立50周年!の勉強会。
歯科医療に真摯に取り組んでこられた先生方の集まりにお邪魔させていただきました。
熊本は勉強を怠らない熱意のある先生が多く存在しています、長崎も頑張らないといけないですね。目的はDrヤン・ベンストレム、イエテボリ大学歯周病学講座のプロフェッサーです。
歯周病学を学んだ者であれば知らない人間はいない、近代の歯周病学を築いてきた先生の1人です。
大学病院勤務時代の抄読会(文献を読み発表する勉強会)でしばしば目にしてきた名前です。そのような著名なDrが九州に来る!
そのようなチャンスはまずないということでスタッフと参加してきました。内容は歯周病患者、インプラント患者の感染予防管理し、メインテナンスをどのように取り組むべきか、どの方法が科学的に正しく効果的な方法なのかということでした。
改めて当院での取り組み方、方法が正しいというこを確認することが出来ました。また講演の中では様々な治療法の有効性をナショナルガイドラインを作成し客観的に評価し、治療の有効性を医療者側が理解し患者に実行しているという紹介もありました。
日本とのレベルや考え方、成熟度に大きな開きがあることを痛感しました。
日 本では医療の質が医療機関ごとに大きく異なること、治療法の決まりごとが守られていない現状、しっかりした医療を行ってもいなくても同じ評価・治療費であ ること、それらを評価する第3機関が存在しないこと、行政は基本医療機関任せで責任を取らない等、日本の欠点をいくつも感じました。未だに病気になったら病院に行って治せばいいと思っている人が多くいる事、その様なかかり方で歯は残せないということをことを十分に伝えきれていない歯科界と行政。
病気を予防していき歯を残し、その結果、健康で快適な生活を送れ、医療費も抑制できること。
そのためにメインテナンスによる口の中の定期的な除菌処置が必要なこと….。まだまだ多くの課題が残されています。
でも考え方は非常にシンプル。
「病気になってから歯科医院に行くのではなく病気にならないため歯科医院に行く」あんなに人口の少ない国が世界中に注目される素晴らしい教育、医療、福祉、企業、システムが多く存在します。
これからの日本が進むべき未来のヒントが存在している国だと思います。