院長ブログ
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セミナー

  • 2015年01月28日
    本日は自分の診療を早めに終了し、小児歯科で有名なアヒルの子歯科http://www.ahirunoko.com塩田先生のレクチャーを受講してきました。

    私は歯周病専門医です、歯茎に限局した炎症(歯肉炎)のお子さんはいますが顎骨まで進行した状態の歯周病(歯周炎)になっている子供はまずお目にかかることはありません。

    大学病院勤務時代は歯周病科に子供が来ることはありませんでした。
    歯周病専門医の私がなぜ小児歯科の先生方と交流があるのかというと、原因除去療法(根治療法)を行いたいという強い思いがあるからです。

    今の医療の中に原因を除去し病気にならないようにするするという考えが、医療者、患者にも足りない気がしてならないのです。

    高 血圧症になったら降圧剤を飲む、糖尿病になったらインシュリンを使う、癌になったら外科で取り除く、虫歯になったら削って詰める、進行した歯周病は歯を抜 いたり外科処置を行う、歯並びが悪ければ矯正治療を行う、歯がないところには入れ歯やインプラント治療を行う….。
    薬を飲むのを止めたら血圧はどうなるのでしょうか?
    病気は治っているのでしょうか?

    これらの医療は必要ないとはいいませんし、自分も患者さんに行っています。
    でも自分が受けたい医療ではありません。

    当院が目指す医療は病気になる原因を取り除き、病気にならない、自分自身で病気を治す医療です。
    そのお手伝いをする医療です。

    優れた小児歯科医はその方法を知っています。
    そのエッセンスを学ぶために長崎にもどって10年間、彼らと学ばせてもらっています。

    本日の内容を簡単に纏めると、
    歯列不正(歯並びの乱れ)の主な原因は呼吸、舌を中心とする正しい姿勢・位置がとれていない、嚥下(飲み込み)が出来ていない。
    不正咬合(正常ではない噛み合わせ)は口呼吸や間違った嚥下による顎の発育不良である。

    病気には原因があります。
    我々医療従事者は病気を治すだけの対処療法から、原因を除去し、病気にならないようにする医療=原因除去療法を提供していかなければならないと改めて感じさせて頂きました。

    明日も塩田先生の福岡でのセミナーを受講しに行ってきます。
    楽しみです!

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