前歯部インプラント(前歯1本)ケース

        治療前

  

 

                 

 

                   治療後

 

   

 

                        

                            治療費:¥500.000

院長より

前歯に被せ物を入れる治療は、その治療に携わる歯科医師、歯科技工士の知識、技術、センスが特に求められます。。
複数の前歯の治療を行う際はその歯全てを適切に作成すれば良いのですが、この症例の様に中切歯と言われる1番前の歯を1本だけ修復する際は、両隣の歯と形態、色、表面性状(テクスチャー)だけでなく、歯茎との調和も重要になります。多くの要素を再現しなくてはならないのです。

歯科医師としての実力や度量が試されるチャレンジングなケースになります。

この症例は他院にて10年以上前にインプラント治療を行い、トラブルを引き起こしたケースです。
インプラント周囲の骨が吸収しており(インプラント周囲炎)、骨がない、歯茎もない、その環境下に人工物であるインプラント治療を行うという、かなり難易度が高いケースになります。

治療を行う前に診査、診断、治療計画の立案、患者さんとの相談が最も重要項目になります。
あとはそれを具現化できる能力が我々医療者側にあるかどうかです。

骨増生、結合組織移植と言われる方法で、骨と歯茎を周りの正常な組織に近づけていきます。
複数回の外科的治療を行い、なんとか周りの歯と調和のとれた歯を入れることができました。
ここから歯茎の成熟を待ちます。

これからがスタート、5年、10年、15年と良い状態を患者さんと2人3脚で歩んでいければと思います。