「右上4番の歯の色が周りの歯と合っていない、歯茎の色が黒い」という事が患者さんの訴えでした。
治療戦略としては
人工歯の色に関しては色が出るための厚みが必要です。そのために必要最低限の量を正確に削り、高精度で歯型を取る。歯の写真を撮影し歯科技工士に伝える。技術の高い歯科技工士に人工歯の作製を依頼することで改善。
歯科医師と歯科技工士のコミュニケーションがとても重要になります。
歯肉の色は歯根の色が変色しており、それが骨や歯肉を通し透けて見えている状態であるため、歯肉を厚くし透けにくくすることで改善。
結合組織移植術と言われる方法を用います。
上顎の裏側から歯茎を採取し、歯肉の中にサンドイッチします。
歯肉の成熟を数ヶ月待ったのち型取り、被せ物を装着しました。
被せ物に関してはセラミックスクラウンがベストですが、患者さんの予算の関係上CAD/CAM冠と言われる高分子(レジン)でできた被せ物を装着しました。
術前 治療後
費用:
結合組織移植術:50.000+税
自費CAD/CAM冠:44.000+税