治療の流れ
治療の流れ

1.医療面談

このページでは治療に入るまでの流れに関して説明していきます。

 

自己回復力がほとんどない歯は、そこそこの治療をしておけばやがて自然治癒するということは、まずありません。

したがって、当院はしっかりした治療・やり直しのない治療を行うため、複数の診療台を歯科医師が行き来しながら患者さんをさばくという治療は行いません。

そのため、1日に診ることが出来る患者数にどうしても制限が出てきます。

 

※お願い

大変申し訳ございませんが、現在初診の患者様をすぐにお受けできない状況です。

当院は多くの患者さんを「さばくように診るやり方」では、丁寧な治療、安心安全な医療を 提供できないと考えております。

また予約を取って来院されている患者様のお時間を大切にしたい為、お約束の患者様が入っている時間に初診を受付しておりません。

 

当院での治療をご希望される方には、まず最初に医療面談を行なっております。

医療面談とは、当院で治療を行うかどうかを患者様、我々の双方が検討するためのものです

お口の状態を見せて頂き、今後生涯にわたり良い状態に保つためにはどうすれば良いのか、 どういった治療が必要になるのか、

また、患者様のご希望を伺わせて頂いた上で、当院の医療理念と提供できる医療をお伝えし、双方の考えがマッチングするかどうかを確認します。

 

当日は治療やクリーニングなど一切行いません。

現在の状態を確認させて頂くために、レントゲン写真と、お口の中の写真を撮らせて頂いたのち、ご説明を行います。
(時間は1時間程度、費用は保険診療3割ご負担で2500円程です)

 

 

保険治療をご希望される患者様には、勤務医の先生に診てもらっております。

 

以上の状況をご理解いただき、ご希望される場合は、医療面談を行わせて頂きます。

問診表と資料をお送りします、お電話にてその旨をお伝えください。

(当院へのアクセス、電話番号はこのページ末に記載されています)

当日までにお送りした資料と当院HPをご覧頂き、保険証・問診表を忘れずにご来院ください。

 

 

お互いのためにも当日のキャンセルは何卒お控えください

 

 

2.検査

治療にあたり、まずは患者様のお口の中がどのような状態にあるのか調べ、悪くなっている箇所があればその原因はどこにあるのかを探る必要があります。

ここを間違うと治るものも治りません。

 

当院は従来の病気を見つけ対処療法を行う(詰める、被せる、抜く、神経を取るetc.)だけの医療だけではなく、病気になった原因を見つけ取り除く医療を行い、歯を守り生涯に渡り自分の歯で過ごせる医療を提供したいと考えています。

 

歯を失いインプラント治療を希望されている患者さんにインプラント治療だけを行ったとします。

歯を失った原因を取り除かないままインプラント治療だけを行なったとしたら、次はインプラントが駄目にはならないのでしょうか?

虫歯の治療だけで終了し、虫歯の原因を見つけ取り除かないままでは、また虫歯が出来てしまうのではないのでしょうか?

 

治療の前に、まずはお口の中、口の中に影響を及ぼしている身体の状態を調べる必要があります。

そのために、まずは以下の検査を行います。

 

1.レントゲン写真

2.歯周病ポケット診査

3.口腔内写真

4.全身写真(姿勢、体のゆがみを撮影します)

<レントゲン診査>
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口の中の病気は、痛みが出ないうちに進行するものが多くあります。
日本人80%が罹っていると言われている歯周病、根の先の骨が溶け膿が溜まる根尖性歯周炎(根尖病巣)は骨の病気であるため外からは見えません。

歯と歯の間・詰め物と歯との間に出来た虫歯も外からは発見できないことがあります。

これらはレントゲン写真を撮ることで発見できます。

 

<歯周病ポケット診査>
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日本人の80%が罹っていると言われている歯周病。

あなたも程度の差さえあれ歯周病になっている可能性が高いのです。
歯と歯茎の境目にある溝の深さ(ちょうど爪と指の間のような溝があります)を、目盛りが付いた器具で測定します。
レントゲン写真と併用することで、より精度の高い歯周病診断が可能となります。

 

<口腔内写真>
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自分の口の中を詳しく見たことがある方はほとんどいらっしゃらないかと思います。
ここに虫歯がある、歯茎が炎症を起こしている、歯ブラシが当たっていない、かぶせ物の状態が不良など、患者さんが自分の体の状態を知る上で欠かせない検査です。

我々歯科医師が診断、治療計画の立案のためにも必要です。

 

<全身写真>
お口の中と全身は密接に関係しあっています。

お口の中や顎の関節にトラブルを抱えている方の多くが、体のあちこちにゆがみ・ズレがある事がわかってきました。

頬杖や横向き寝をする方は目の大きさや、頬の張りに左右差が生じており、歯並びにも左右差が生じています。
歯だけの治療を行っても、また悪くなる方がいらっしゃいます。
姿勢の写真を撮る事で悪くなる原因を発見出来ることがあります。木を見て森を見ずという言葉がありますが、当院は木(歯)も森(身体)も見る医療を目指しています。

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<CT撮影>
より詳しい診断が必要な場合はCT撮影を行います。

被曝量が医科用のCTに比べ非常に少なく、歯や鼻の中、骨の状態を詳細に調べることができます。

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3.患者さまへの説明

プライバシーを考慮し、検査結果の説明を個室で行います。
どこがどのように悪いのか、なぜ悪くなっているのか、病気の原因を取り除くためには何を行わなければならないのか、どのような治療が必要なのか、複数の治療が選択可能な場合はそれら治療法の利点欠点の説明を行います。

 

早めの治療が必要な部位は応急処置を行います。

その後は患者さんの健康を底上げするため、病気の原因を取り除くためのアプローチを歯科衛生士が行なっていきます。

 

4.治療の計画の立案、相談

大切なことは

後悔しない人生を歩むために、どうされたいか。

人生90年となりつつある現在、残りの人生をどう過ごしていきたいか。

これらを患者さん自身で考えてもらうことは、とても重要だと思います。

 

複雑な治療では検査結果と患者さんの希望(出来るだけ自分の歯を残してほしい。治療費を抑えることよりもベストの治療方法を提案してほしい。治療費を出来る限り抑えてほしい。入れ歯は嫌だ。インプラントは嫌だ。など)を反映させ、治療計画を立案します。

患者さんの希望・想いは皆様々です。
「取り外し式の入れ歯が外れにくくなればいい」
「入れ歯はいや、固定式の歯にしたい」
「見た目も天然の歯と見間違うような美しい歯にしたい」
「見た目は気にしないが、何でも噛めるようにして欲しい」
「予算や治療期間の制限がある」

お口の中の状態、患者様の希望でも治療法は変わってきます。

当院は高い技術、十分な設備、様々な治療法を習得しているため、より良い治療を選択できると思っています。

 

5.治療のスタート

我々が掲げている「自分が行きたい歯科医院」は、治療にも当てはまります。
世界中の歯科医師が見ても、高い評価をしてもらえる治療を患者さんに提供出来るよう、スタッフ一同研鑽を積んでおります。
自分が患者だったらどうするかを考え治療に望みます。

1.歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士がチームとなり治療方針を・共有し治療に臨みます。

2.まずは病気の原因の取り除く必要があります。そのための指導を担当歯科衛生士・歯科助手が行っていきます。

3.原因除去がある一定の水準に達してから歯科医師が治療を行っていきます。

4.出来る限り歯を保存する治療を行います。