根管治療
根管治療

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歯茎が時々腫れたり、水ぶくれ状のおできの様なできものが出来ては消えるということを繰り返していませんか?

歯科医院で何ヶ月も根の治療をしているのに経過が思わしくないことはありませんか?

 

片側の鼻がよく詰まる、目の下、頬辺りが重い感じがする・痛みがある、嫌な匂いがする、耳鼻科に行って副鼻腔炎と診断され薬を出されたが、経過がかんばしくない。

このような症状の原因が歯にある事があります。(歯性上顎洞炎、歯性副鼻腔炎HPの症例集をご参考にしてくださいhttp://www.nagasaki-implantcenter.com/case/1321)

耳鼻科でCTを導入しているところは多くないため、確定診断ができないことや、高い治療レベルで根管治療を行えば治ることを耳鼻科医が知らないため、口腔外科に紹介し安易に抜歯に至ることも多いようです。(基本的に口腔外科医は根管治療は行いません)

抜歯してしまった後は高額な治療費がかかるインプラントか、周りの歯の寿命を落としてしまうブリッジや入れ歯になっているのが現状です。

 

根管治療とは歯の根の中(根管)に入り込んだ細菌(ばい菌)を除菌し、根管の中を樹脂やセメントを用いて封鎖する治療です。
治療後その歯には、通常は冠を入れて治療が終了します。

 

建築でいうところの基礎工事に当たり非常に重要な治療ですが、日本では治療がうまくいかずやり直しが非常に多いのが現状です。

初めての根管治療はどのくらいの確率で治療が成功するかは、日本で最も偏差値の高い大学病院のデータでは50%治療が成功するのに対し、欧米の専門医では約94%治療が成功すると言われています.(再治療ではもう少し成功率は下がります)

その差は何と40%以上もあります。

 

この差は無菌的な治療が行われていないためだと言われています。

細菌が原因で病気(根尖病巣、根尖性歯周炎)が発症するため、いかに無菌的治療を心がけるかが非常に重要です。

そのために消毒・滅菌済みの器具を使用する、細菌の塊である虫歯を完全に取り除いてから根管治療をスタートする、治療中に唾液(=細菌)が入らないようにする(ラバーダム 防湿)、治療後に次回の来院までの間に細菌が入り込まないよう密封性の高い材料でふたをする、根管治療後のかぶせ物や詰め物は精度が高い物を入れる。

このようなことがとても重要で大原則になります。

 

残念ながらこれらの世界基準の決まり事が守られていない事が多い様です。

決まりが守られていなければ治療の成功率は落ちてしまいます。

 

また、近年マイクロスコープやニッケルチタン合金製のファイル、MTAといわれる根管治療用セメント、CT(CBCT)等は根管治療に革命をもたらしたと言われており、当院の根管治療においてもなくてはならない物になっています。

 

 

 

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治療をやり直すたびに歯は削ることになり、強度が落ち、最後には抜歯の運命をたどることがあります。
当院では治療のやり直しを出来る限り防ぎ歯を守るため、米国式の根管治療を導入しております。
米国式根管治療の一部は保険治療の中に導入されていないため、自費治療となることをご了承ください。

米国式根管治療は以下の流れで治療を行っていきます。

根の中を直接見ながら治療する
肉眼では根管の中は見ることが出来ないため、従来は歯科医師のカンに大きく頼った治療でした。治療用顕微鏡(マイクロスコープ)を用い根の中を直接見ながら治療することで治療の成功率が上がります。
治療中、治療後に細菌が侵入しないような処置を
行う
     
  • 治療中唾液の入りやすい歯をゴム製のシートで覆い(ラバーダム防湿)唾液が入ってこない様にする。(唾液1ccあたり数億の細菌がいると言われ、唾液が入ると治療結果が下がる可能性があります)
  • 治療の最後に行う蓋に密閉性の高いセメントを用い、厚みを十分確保する、根管の中の消毒に適切な薬剤を用いる。
  • 除菌後、樹脂やMTAと言われるセメントで根の先端まで完全に封鎖する。
  • 根管治療後に入れる土台・かぶせ物を高い精度で作成し、強力な接着剤で歯につける。
ラバーダム防湿の流れ①
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冠を外し虫歯を取り除いた状態です、歯の壁の一部がなくなっています、このままではラバーダム防湿が出来ませんし、ここから根の中に治療中唾液が入り込みます。
ふたの厚みも十分取れず細菌が進入してしまうのため、歯に接着する樹脂で壁を作ります。
ラバーダム防湿の流れ
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治療中に唾液が入らないようゴムシートで歯を覆います。
ここまで行って初めて根管治療がスタートできます。
治療例
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治療前
根の先の骨が溶けて膿がたまっています。
薬もしっかり入っていません。
  治療後
消毒を行い根の先まで薬をいれたことで病気が治っています。

 

 

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再治療の場合

<1日目>
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①根管内の細菌が根の先に漏れ出て根の先が化膿し、骨が溶けています。

かぶせ物と土台を取り除きます。

②リーマーという器具を用い古い薬や、細菌が入り込んだ歯質を取り除いていきます。 ③数種類の強力な消毒剤で殺菌します。 ④細菌とその栄養源が残っている可能性があるため、マイルドな消毒剤を根管に入れ、ふたをします。

 

<2日目> <3日目> <4日目> <5日目> <6日目>
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ふたをはずして②~④の治療を繰り返します。

根管の中が綺麗になっていれば防腐剤を詰め根管治療が終了です。

綺麗になっていなければ、②~④の治療を繰り返します。

中が空洞なので、土台の型どりを行います。歯が沢山残っていれば、樹脂やグラスフィバー製の土台をその場で入れます。 土台をいれ、かぶせ物の型どりを行います。

かぶせ物をかぶせます。

治療が終了です。

 

神経が残っている場合

<1日目>    
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①虫歯の細菌が神経まで侵入してしまい神経を残せそうにありません。 ②虫歯を完璧に取り除きます。

③リーマーという器具を用い神経や細菌が入り込んだ歯質を取り

除いていきます。

※④後は再治療のときと同じ治療の流れになります。