消毒・滅菌
消毒・滅菌

 

※新型コロナウィルス対策に関して

 

 当院では下記の通常の消毒・滅菌業務にプラスし、コロナウィルスに関する院内感染対策を行っております
 

院内に関して

・診療室内は常時窓を開け、換気を維持

 (寒い場合はブランケットをお渡しいたしますのでお声がけください)
・エレベーターのボタン、待合室の椅子、受付のデスク、患者さんが使用するペン、クレジットカードの

 暗証番号ボタン、トイレの扉等を定期的に次亜塩素酸にて消毒
・ウイルスを不活化(人に感染しない状態)する効果があると謳っているプラズマクラスター空気清浄機を

 診療台ごとに設置し、24時間フル稼働
・ウイルスに効果がある4種類の消毒剤を活用し、診療台やパソコン、キーボード、マウスの消毒
・ポセイドンの導入(施設内に使用するすべての水の塩素濃度を高め院内感染を予防するシステム)

・診療台ごとに口腔外バキュームの設置(治療時に出る飛沫の吸引)

 

  

常時窓を開け換気        プラズマクラスター空気清浄機  

 

   

消毒用アルコール、次亜塩素酸、バイオトロール 除菌薬含有クロス(エタノール+第4アンモニュウム塩)

 

 

ポセイドン           口腔外バキューム

 

 

 

 

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通常業務の消毒・滅菌に関して

 

 澤本歯科医院では患者さんに使用した器具は消毒・滅菌専属のスタッフ(歯科衛生士)が消毒・滅菌を行い、保管・使用し院内感染予防に力を入れています。

肝炎、エイズ、梅毒などは一般の方の想像以上に多くの日本人が感染しており(50人に1人!が感染者と言われています)、社会問題にもなっています。
歯科治療は唾液・血液等の体液が必ずと言っていいほど器具に付着するため、消毒・滅菌がおろそかになると患者さんの間でこれらの病気がうつってしまう可能性があります。

当院では「自分が行きたい歯科医院」という基本理念のもと、来院して頂いた患者さんにも、安心・安全な治療を受けていただきたいと考えていますし、院内で働く我々医療者側も感染するリスクを下げることで安心して仕事に望めます。

使用している器械、消毒薬の多くは感染予防先進国のヨーロッパ製のものを多用しています。

この写真の全てが消毒・滅菌を行う器具と作業スペースになります。(これだけではまだ不足のためこのゾーンの反対側の半分も消毒・滅菌機器が占めています)

 

 

患者さんに使用する器具は、高リスク・中リスク・低リスクのリスクレベルに分ける事ができ、それぞれの処置法で滅菌・消毒・洗浄を行っています。

 

リスクレベル 対象物 対処法
高リスク バー・ファイル・リーマー類・スケーラー・基本セット・外科器具 cle_img02 滅菌
中リスク 咬合紙ホルダー・口角鉤・口腔内ミラー類など cle_img03 消毒
小リスク 診療台・ゴーグル・印象用スパチュラなど cle_img04 洗浄

 

 

唾液は体液です。体液の中には様々な菌やウィルスが存在し、あらゆる体液は感染源として扱うことが世界の常識になっています。(スタンダードプリコーションと言います)

しかしながら知識のアップデートを行っていない医療従事者は、10年以上前の知識のままでいることも事実です。

残念ながら日本の歯科界はこの分野の教育、意識は高いとは言えません。

 

我々は患者さんに新たな病気をうつしてしまうことは、避けなければなりません。
スタッフ一人一人の心がけが重要であると考えています。

 

以下の動画はなぜ歯科治療においてこのような対応が必要かをわかりやすく理解できます。「もし唾液が赤かったら」

2分15秒過ぎから見てみてください。

 

 

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澤本歯科医院では次のような流れで洗浄・消毒・滅菌を行っております。

①超音波洗浄機で洗浄・消毒します
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<使用薬液:オロリン マルチセプトプラス>

超音波で洗浄することによって、目に見えない汚れや菌を確実に落とす事ができます。

手洗いを行っている診療室が多い様ですが手洗いでは洗浄出来ない細かな所まで超音波洗浄機では洗浄・消毒することが出来ます。

また、人が洗浄・消毒を行うと、その質にムラが生じます。

器械ではムラは生じません。

薬剤はスイス製を使用、この工程でウイルスは不活性化(人にうつらなくなる)します。

 

使用する器具に応じて超音波洗浄機とウォッシャーディスインフェクターを使い分けています。

   
 
 

①ウォッシャーディスインフェクターにて洗浄・消毒します

 

 

 

世界で最も消毒水準が高いドイツの基準をクリアーした洗浄~消毒器です。

専用の薬剤で血液等のたんぱく質洗浄を行ったのち、熱湯にて高水準消毒~乾燥まで行います。

②消毒を終えた器具類を滅菌し保管して終了です

※滅菌とは全ての微生物およびウィルスを殺滅もしくは除去する事です。

 

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クラスBオートクレーブ リサ※1 クラスNオートクレーブ デントクレーブ ホルホープ※2

 

医療器具の特性に応じて4種類の滅菌機を使用しています

 

   <オートクレーブ:デントクレーブ/リサ
デントクレーブは複雑な構造ではない医療機器の滅菌を行います。

リサはコンピュータ制御で器具の中を真空にしながら高温高圧の蒸気を入れていきます。チューブ、布の中など複雑な物の中にまで蒸気を入れることができます。

歯科治療で用いる布や管状の医療機器全てに対応しています。

リサについて詳しくはこちらへ>>

 

 

<ホルマリン殺菌器:ホルホープ>
ガス消毒。リサやデントクレーブの高圧蒸気滅菌器に入れることのできない熱に弱い器具を滅菌する器械です。

 

<ダックユニバーサル>

歯、被せ物、入れ歯等を削るハンドピースといわれる器械の内・外部を洗浄し滅菌します。

 

複雑な構造を持つハンドピースの内部を洗浄から滅菌までできる唯一無二の器械になります。

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当院は施設内のすべての水の塩素濃度を、人体に安全な範囲内で高めています。

 

次亜塩素酸は強力な殺菌力を持つため、水道水の中にも添加されています。

食品の洗浄にも用いられています。

新型コロナウィルス感染症と次亜塩素酸に関するニュースを読んだ方も多いかと思います。

 

消毒薬の効果は、濃度と作用させる時間に依存しますが、一般的に販売されている次亜塩素酸水中の塩素濃度は時間の経過とともに低下し、効果も減少していきます。

 

当院が導入したシステムは作り置きではなく、リアルタイムで常時次亜塩素酸水を作成し続けます。

1階の水道水の取り口に設置していますので、2階診療室だけではなく、1階の手洗い、トイレ、パウダールーム、施設内の全ての水が次亜塩素酸水に変わっています。

これって結構凄いシステムだと思っています。

  

 

 

 

 

 

この装置の本来の目的は、歯科治療のユニット(診療台)配管中の塩素濃度を担保するためのものです。

前記した通り、停留した水の中の塩素濃度は時間の経過とともに低下して行きます。

日本の水道水は世界でもトップレベルの安全性が担保されていますが、無菌にすることはできません。

 

古いマンションやビルの水を飲んだ際、嫌な匂いを感じたことありませんか?

インフラが発展途中の海外や、古いホテルでシャワーを浴びた際、嫌な匂いを感じたことありませんか?

その原因は水の配管内で繁殖した細菌やカビです…….。

 

一昔前は水道圧がないため、ビルの屋上に貯水槽を置き、そこから下の階に水を供給していました。

ビルの上に丸い玉や四角い箱がありましたよね。

どんどん使用すれば新しい水が溜まるのですが、使用量が減り、貯水槽の中に水が停留したままだと塩素濃度が低下し水道水中の細菌が増殖する。

しかも厄介なことに繁殖した一部の細菌は、配管内に特殊なたんぱく質を分泌し張り付きその中で増殖していきます(バイオフィルム)、水流ごときでは取り除くことが出来なくなります。

お風呂や台所のシンクが濡れたままだとヌルヌルになりますよね?あれがバイオフィルムです。水を流しただけでは取り除けなくなります。

 

これと同じことが診療台の中で起きてしまうのです……。

お休み中に診療台の中に残った水の塩素濃度は、低下して行きます。

その際に水道水中にいる細菌が増殖し、配管内に張り付くことがわかっています。

非常に厄介な問題です。

 

意識レベルが高い診療室では、患者さんを通す前の朝の準備時に毎朝フラッシングといって診療台の水を全て抜く作業を行なっています。(もちろん当院も開業当初から行っています)

この作業で配管内に増殖した細菌を排出します。

 

 

海外では一昔前から診療台中に消毒薬を流すことで細菌の繁殖を抑制する方法が導入されていますが、日本のメーカーではこのような機能を持つ診療台はほんの一部です。(当院の新しい診療台も、休日前に消毒液を配管内に停留させています。)

 

当院が導入している次亜塩素酸水は、水道水内の細菌だけでなく口の中にいる細菌(歯周病菌・虫歯菌)、カビ、ノロウィルス(食中毒の原因ウィルス)などの様々な細菌・ウィルスに対して強い殺菌・不活化(人に感染しなくなる)するというデータが出ています。

歯科治療は歯を削る時や歯石を超音波で取り除く際にも、たくさんの水を使用します。

さらにその水は目に見えない微粒子となり、空気中に数時間漂うこともわかっています。

 

口腔外バキュームを使用していない、窓を開けるなどの換気を行っていない医院では前の患者さんの口の中の細菌やウィルス、唾液、血液が目に見えない微粒子になって診療室に漂っている可能性があります。

このシステムの導入により、様々なリスクをかなり軽減できるのではと思っています。

 

 

 

 

グローブ・注射針・紙コップ

紙コップ・エプロン・エプロンホルダー・グローブ(ゴム手袋)・注射針は患者さん一人ひとりに交換しています。

 

ユニットやキャビネットの消毒

患者さんの治療が終わり退室された後、アルコール・次亜塩素酸・イソラピッドで毎回椅子や診療台の消毒や使用した器具のカバーの張り替えをしています。
治療ではタービン(歯を削ったりする器具)などの水や空気が噴き出す器具を使用するため、唾液や血液が色々な所に飛び散ってしまいます。
椅子や診療台は滅菌できないため、バイオトロールと言われる消毒薬を吹きかけたり、専用の消毒薬が染み込んだスワイプで清拭しています。

 

これらの作業は機械ではなく人が行わなければならないため、歯科衛生士や歯科助手が従来の業務の兼業で行った場合、状況によってはおろそかになる可能性があります。

当院では消毒・滅菌だけを行う専属のスタッフ(歯科衛生士)を雇いこれらの項目を行なっております。

 

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ライトのカバーの張り替え

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器具や取っ手のカバーの張り替え

椅子や診療台は毎回専用の薬剤を使用し、消毒しています。

霧吹きで吹きかけて30秒ほど放置してふき取っています。

 

バイオトロールはインフルエンザ、コロナ、HIV(AIDS)、B・C型肝炎、その他多くの細菌に対し強い作用を持つと同時に、乾燥後も消毒効果が長く維持されるとされています。

<使用薬剤:バイオトロール>

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欧州の新基準をクリアした高度な滅菌レベル

患者さんが安心して歯科医療を受けられる最も重要な条件のひとつ、それが徹底した衛生管理です。お口に直接触れる器具 はもちろん、治療で使用するものには常にウイルスレベルでの滅菌が不可欠です。澤本歯科医院ではこの滅菌システムを採用することで、高い安全性と信頼の歯 科医療を患者さん一人ひとりに提供いたします。

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