予防歯科治療
予防歯科治療

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「病気になることを予防する」

予防医学は1番すばらしく、優れた医療だと私は思っています。
日本に限らず我々医療従事者が大学でが学んできた西洋医学ではほとんど教育を受けない分野です。

日本でこの分野が発達していない理由の1つは、怪我や病気を対象とする保険医療を中心に医療が発展してきたためです。

保険医療は病気を見つけ治療をすればするほど治療費が増すシステムです。病気を予防することはお金にならないシステムになっています。

 

しかもその医療費が世界基準の1/10~1/20という安さ。

歯を削ってお会計で「今日の治療費は10万円です」ということはないので治療にクレームをいう人はまずいませんし、歯を削られることに疑問を持たない人もまだ多い。

 

その結果、多くの日本人の歯は銀歯だらけで、神経を取ってしまっています。

こんなに歯を傷め、歯の寿命を落とす歯科医療を中心に行っている先進国は(自分の知識の範囲では)日本以外にありません。

 

 

歯は削ると、もう二度と治りません!

虫歯や歯周病になった歯は二度と元の健康な状態には戻りません。治療をした歯は、どうしても虫歯や歯周病が再発しやすくなってしまいます。治療の繰り返すたびに歯は弱くなり、最後には抜歯となってしまいます。
自分の歯で噛むこと、好きなものを何でも食べられることは、お体全体の健康に大切な影響を与えていることがわかっています。

口の中の細菌が、認知症、早産、リュウマチ、糖尿病、脳梗塞(こうそく)、心筋梗塞、脳内出血など様々な病気を引き起こしていることがわかってきています。

 

口は命の入り口、川の上流とも言えます。ここが汚れてしまえば全身が汚れてしまします。

 

日本人が80歳で残っている歯の平均数を御存知ですか?スウェーデン人では何本でしょうか?

驚くほど差があります。(答えはぺージの一番下に!)
その差は、歯の定期検診の義務化、予防の大切さを歯科医師・国民が知っている等の違いだといわれています。(教育・政治の違いです)

 

歯科医師が行った治療はどのくらいもつのかを調べた研究があります。

日本でルーティンに行われる治療の中で、歯が無くなったときに両隣の歯を削り、つなげて被せる(ブリッジといいます)治療が一番長持ちするそうです。使用年数は約8年。

8年後にブリッジが壊れてやり直すのではなく、削った歯がダメになり、さらに歯を削ったり歯の神経をとったりすることになります。

歯の神経をとると15年ほど歯の寿命が一気に短くなります。

 

治療を繰り返す度に歯の寿命は短くなり、そのようなかかり方を続けた方は50歳代から毎年2本ずつ歯を失っていくというデータも出ています。

 

「健康なとき、病気の予防のために歯医者さんにいく」

「歯を削ったり神経をとる治療では歯の寿命は伸ばせない」

欧米では常識となっている歯科へのかかり方を実践しましょう。

 

 

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原因のない病気はありません。原因を取り除けていれば病気にはならないといえます。

まずはプラークコントロールといわれる、口の中にいる悪玉菌(虫歯菌や歯周病菌)の量を病気が発症しない範囲にコントロールすることが基本です。

基本は毎日の歯ブラシ、その補助としてフロスや歯間ブラシを用います。

歯を磨かない方はいませんが、我流磨きで正しく歯を磨いていない方が日本人はあまりにも多いように感じます。

鏡を見ないでお化粧は出来ませんよね?歯は爪の大きさくらいしかありません、それを見ないまま隅々まで磨くことなんて出来ようがありません。

鏡を見ながら、どの様な歯ブラシをどの様に当て、どの様に動かすか。プロのアドバイスを受けることで歯ブラシのレベルは格段に向上します。

 

食生活はすべての基本になります。

身体は毎日の食物から作られます、病気になることから体を守る力=免疫力も食べ物の影響を強く受けています。

防腐剤・添加物の入った工場で作られている加工食品を摂っていませんか?

GMOといわれる遺伝子組み換え食品がどのくらい我々の周りに溢れているか知っていますか?

知らないばかりに成長期にある自分の子どもに食べさせていませんか?

食品の裏の記載を見ることもなく買い物をしていませんか?

 

自分自身、大切な家族のことを考えた食事をしていますか?

空腹を満たすことだけが本当の食事でしょうか?

体の中に体を壊すものを入れ続ける限り病気はなくなりません。

誰がどの様に作っているかもわからない工場で作られている加工食品を毎日、ダラダラ食べていませんか?

 

もう1つ口の中や顎の関節などに大きく悪影響を及ぼす項目に力の問題があります。

気がついたら歯が接触していませんか?

寝ている間に食いしばりや歯ぎしりをしていませんか?

いびきをかいていませんか?

口呼吸をしていませんか?正しい鼻呼吸は出来ていますか?

 

これらは歯を始め、全身の健康に大きく影響を及ぼしています。

当院は病気を予防するためにもこれらに対するアプローチを行っています。

 

 

プラークコントロールだけに絞ると

どんなに歯みがきが上手な方でも、完璧にプラークを取り除くことは不可能です。専門家があなたに合った口の中の清掃方法をアドバイスします。

 

PMTCとは患者さんが取りきれないプラーク・着色を、口の中の専門家である歯科衛生士が完璧に取り除き、あなたの歯をクリーニング・除菌します。
痛みはありません。特殊なブラシやゴムでできたカップと、専用の研磨剤を用いてクリーニングします。

1回取り除いた悪玉菌も、数ヶ月経つと元の状態に戻って行くことが解っています。3〜6ヶ月に1回は定期検診・PMTCを受けることで悪玉菌の量を病気が発症しないレベルに維持することで、歯の寿命が大きく伸びることがわかっています。
※PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)=専門家による歯の機械的清掃

 

<PMTC前>

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ブラシとペーストを使って国家資格を持った歯科衛生士が、そーっとやさしくお掃除します。気持ちよくて眠ってしまう患者さんも多いです。ゴム製の器具も使います。着色も取れます。
<PMTC後>

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効果は一目瞭然。歯の表面ってこんなにツルツルだったの!?と驚きます。

 

  • 2000年時点で80歳で残っている歯の本数
    • 日本人:10本
    • スウェーデン人:25本